はじめに
━今日は、Webスキルを学ぶオンラインスクールの成功事例についてお話を伺いたいと思います。まず、このスクールについて簡単に教えていただけますか?
このスクールは、Web未経験者でもWebスキルを習得し、キャリアを変えることができるという理念に基づいて設立されました。代表自身がWebスキルを学んだことで人生が大きく変わった経験を持っていて、その成功体験を他の人にも提供したいという思いからスタートしました。今では、20代から40代までの幅広い層に支持され、設立から3年目を迎えています。
課題
① 個別相談に来てもらうための集客がうまくいかず、申し込みがあっても実際に相談に来る人が少なかった。
② 登録者数が増えるにつれて、顧客対応や計測が追いつかなくなり、対応が難しくなった。
③ 着座率(個別相談への参加率)が低く、顧客との接点を増やすことが課題だった。
① 一斉配信やリマインドメッセージの導入により、個別相談への誘導を強化し、キャンセル率を下げ、実際に来てもらえる確率を高めた。
② 動線に合わせたシナリオ設計や、アンケートによるターゲットの絞り込みを行うことで、対応と計測の効率化を図り、より精度の高いマーケティングを実現した。
③ 定期的なフォローアップや、興味を引くコンテンツ配信、職業別にカスタマイズしたメッセージ配信を行い、着座率を向上させた。
Lステップ導入の経緯
━Lステップを導入された背景と、その選定理由についても教えていただけますか?
創業当初からLステップを導入していました。その理由の一つは、流入経路ごとの計測が可能で、マーケティングの効果を正確に把握できる点です。他のツールも比較検討しましたが、Lステップはユーザーが多く、豊富なノウハウが蓄積されていることから選びました。また、Lステップのテストのしやすさも大きなポイントでした。LINE流入後のシナリオテストや、LP(ランディングページ)に合わせたメッセージの配信テストが簡単にできました。
━それは大きな利点ですね。サービス開始当初、どのような課題があったのでしょうか?
最初の課題は、個別相談に来てもらうための集客でした。新規入会者を増やすためには、まず個別相談への誘導が重要だったのですが、申し込みがあっても実際に相談に来る人が少ないという問題がありました。
━そうなんですね。どうやってその問題を解決されたのでしょうか?
具体的な施策としては、まず一斉配信の導入を行いました。Lステップを活用して、週1回の一斉配信を開始し、Webスキルの学習に役立つ情報やスクールの特長を伝えるコンテンツを配信しました。特に、受講生の成功事例やインタビュー動画をシナリオに組み込むことで、顧客の関心を引き、信頼感を高める効果がありました。
他には、リマインドメッセージの設定も効果的でした。個別相談の前日や当日に、自動でリマインドメッセージを送ることで、キャンセル率を下げ、実際に来てもらえる確率を高めました。
配信シナリオの最適化
━他にターゲット層に合わせた施策も行われたと伺いましたが、詳しく教えていただけますか?
LINE登録時に収集した顧客情報をもとに、ターゲット層に合わせたコンテンツ配信を行いました。例えば、Webデザインに興味がある顧客にはその分野に特化したコンテンツを、マーケティングに興味がある顧客にはマーケティングの情報を提供するなど、個々のニーズに応じたシナリオを設定しました。これにより、顧客一人ひとりに最適なコンテンツを提供でき、反応率が向上しました。
━サービスが成長すると、LINE登録者数も増えますが、対応が難しくなることもあると思います。その点についてはどう対処されましたか?
まさにその通りで、登録者数が増えると、対応や計測が追いつかなくなることがありました。そこで、Lステップを活用して動線に合わせたシナリオ設計を行いました。申し込み時点の内容に基づいて顧客の動線を設計し、Webデザインに興味がある顧客にはその分野に特化した情報を提供するなど、ニーズに応じたシナリオを設定しました。
また、アンケートによるターゲットの絞り込みも行いました。アンケートを通じて顧客の関心度やニーズを詳細に把握し、それに基づいてターゲットを絞り込むことで、より精度の高いマーケティングが可能になりました。
着座率向上の秘訣
━着座率を向上させるための施策があったと聞きましたが、そちらも教えてください。
そうですね、着座率を高めるために、定期的なフォローアップや興味を引くコンテンツの配信を行いました。特に、講師からのメッセージや過去の受講生の成果を紹介することで、顧客に「自分もこのスクールで成功できる」という期待感を持たせることができました。
━直近の施策で特に効果を感じたものはありますか?
直近の施策としては、やはり一斉配信が特に効果を発揮しました。デモグラフィックに合わせた配信や、流入媒体に応じたメッセージの変更など、細かなチューニングを行った結果、顧客の反応が大きく改善されましたね。
あと、面白かったのは職業別にカスタマイズしたメッセージ配信すると結構反応率良かったです。広告クリエイティブに合わせた文言の調整なども効果があったと感じてます。
今後の展望について
━最後に、今後の展望についても教えていただけますか?
今後も、事業を拡大しながら未経験者でも気軽に学べる環境を提供することに注力していきます。特に、過去のリストからの引き上げを強化し、広告費に頼らない集客を実現することを目指しています。オーガニック流入やLINE内でのセミナー実施を通じて、新たな顧客を獲得し、さらに多くの人々に価値ある教育を提供していきたいと考えています。